「富士山」草野心平

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「草野心平」でググってみると「蛙の詩人」という異名がじゃんじゃんあがってくる。
 まー確かに、

 こんな詩や、

 こんな詩や、

 こんな詩もあったりするし、しようがない。ぎゃわろっ。
 今回取り上げる詩も、「ごびらっふの独白」にしようかな、「駱駝」もいいな、などと、かなり迷った。
「ごびらっふの独白」は蛙語で書かれた、蛙による幸福についての思索をえがいた詩で、日本語訳も付随する。以下に原詩本文のみ挙げてみる。r音の調べに巻き込まれて口の中に泡がたまっていくようだ。るるるる。

ごびらっふの独白

るてえる びる もれとりり がいく。
ぐう であとびん むはありんく るてえる。
けえる さみんだ げらげれんで。
くろおむ てやらあ ろん るるむ かみ う りりうむ。
なみかんた りんり。
なみかんたい りんり もろうふ ける げんけ しらすてえる。
けるぱ うりりる うりりる びる るてえる。
きり ろうふ ぷりりん びる けんせりあ。
じゆろうで いろあ ぼらあむ でる あんぶりりよ。
ぷう せりを てる。
りりん てる。
ぼろびいろ てる。
ぐう しありる う ぐらびら とれも でる ぐりせりや ろとうる ける ありたぶりあ。
ぷう かんせりて る りりかんだ う きんきたんげ。
ぐうら しありるだ けんた るてえる とれかんだ。
いい げるせいた。
でるけ ぷりむ かににん りんり。
おりぢぐらん う ぐうて たんたけえる。
びる さりを とうかんてりを。
いい びりやん げるせえた。
ばらあら ばらあ。